awayama2007-10-07

■久しぶりの日記である。いつの間にか十月。前回の日記から今日まで、いろいろのことがあっただろうか。果たして思い出そうとしても頭が回らない。

■今はまだ午後七時になろうかというところである。さっきまで家にTちゃんとJさんが来ていた。Kが作ったおでん、茹で落花生、シュウマイなどをつまみに麦酒を飲んでいた。とても気持ちの良い秋晴れの昼、ぐねぐねと。後ろめたさと開放感を抱えて陽を浴びながら瓶ビールの栓を栓抜きでポンと開ける瞬間がたまらなくいい。ああこのまま夜にならないで、と思う。子供の頃から日曜日の夜はやっぱりブルーが付きまとう。サザエさんとか観るとハアーッてため息をつきたくなる。明日は祝日だっていうけれど私には関係ない。加藤和彦『スーパーガス』とか口口口『ファンファーレ』とか荒井由美『14番目の月』とか聴いていたらいつの間にか夕方でTちゃんは古田の引退試合を観るといって神宮に行ってしまい、Jさんは寒いといって帰った。なにかパンチのあるものを食べたくて久しぶりのマックでテイクアウトしパクパク食べ、珈琲飲んだらすっかり酔いもさめた。さて何をしよう。Kは眠っている。外は暗い。


■昨夜も麦酒をたくさん飲んだ。午前三時頃まで。小学校の同級生たちと国立で途方に暮れてしまうほどのバカ話とともに夜は更けていった。二駅先の自宅まで歩いたが、誰ともすれ違わなかった。音楽を聴きながら、ときどき何かの気配を感じ振り向いたりしつつあっという間に着いてしまい少々物足りなかった。酒を飲むと歩きたくなる。


■エンタクシーの新しい号を読んでいる。談春の連載が終わってしまった。湯浅学の小説はやっぱり良い。文中の名詞を並べただけで興奮するだろう。それにしてもやっぱりあの判型は気に入らない大きすぎる。前の小さいサイズの時代が懐かしい。


青山真治監督『サッドヴァケイション』をいつか観ようと思っているのだけれど『Helpless』を観ておいたほうが良いよという声が各方面から聞いていたので、いつだったかレンタルして観てみた。バイクの、車の、エンジン音が物語を進ませる原動力として機能している優れたロードムービーだと思った。けれど最後はバイクを置いて歩くのがいいんだよなあ。