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■昨日木曜日、早稲田青空古本祭へ。前回行ったときは雨でビニールシートがかかって見れない棚があったが今回は雨降らず、文庫の棚からじっくり見て回る。カラーブックスのあまり見ないところや宮沢章夫『チェーホフの戦争』、多和田葉子『アメリカ』、「面白半分」の金子光晴追悼号など良い買い物。珈琲も酒も古本も野外だとまた違った味わいで良いなあ。
■吉祥寺に出て久しぶりの武蔵野珈琲店へ。実に落ち着くクラシックが流れる店内。そして珈琲がとにかく美味しい。肩が凝らない程度の絶妙な緊張感が漂う。吉祥寺で人ごみに疲れたらここに来るといい。
■夜は下北でMと誕生祝いを兼ねた会合。いつもの居酒屋、いつもの感じで終電近くまで。それぞれの誕生祝いでしか会わないから年に二回だけしか会わないが緊張感はまるでなしの貴重な時間を楽しんだ。ハーフ&ハーフ2杯、日本酒2杯、瓶ビール2本でなぜかすごく酔っ払ってしまった。朝方、二日酔いで目の奥が痛くて思わず「助けてくれー」と呻る。
■「現代詩手帖」07年5月号の特集「鶴見俊輔、詩を語る」を読んでいる。平易だが含蓄のある言葉に耳を傾ける。目を凝らす。そして森毅の文章が良い。なんだか小島信夫の『残光』を思い出す。老人ということか…。いやそれはすこし乱暴だな。