■昨日木曜日はいろんなところに行った。


■朝起きて吐き気があり、昨夜食べたものを思い出すもそんな強烈なもの食べてないなあと途方に暮れる。とにかく汗かけば良くなるだろう、というか気が紛れるだろうと思ってベランダで日に当たりなが『植草甚一の読書誌』(アマゾンで注文した。最近アマゾンで本をちょこちょこ注文しているが、やはり「後ろめたさ」がある。本は街に出て本屋で買う、という行為の楽しさをなくしたくない)を読んだり、腹筋、スクワットをしたりする。陽射しの感じは秋のそれではなくまだ夏のそれでびっしょり汗をかく。が吐き気おさまらず。食欲なかったが、ためしに桃を食べてみたらすっかりおさまってしまった。ただ腹がへっていたのかもしれない。そして近所の食堂で遅い朝食。先日観た映画『かもめ食堂』のなかに出てきたおにぎりがとても美味しそうだったので、おにぎりと漬物と鰯の南蛮漬けと味噌汁を美味しくいただく。定食屋の味噌汁って大抵やっつけ仕事、みたいなイメージなのだがそこはしっかりとした出汁と味噌と大きな具(茄子など)が入っていてうれしかった。


■珈琲を飲んですこし昼寝をして代々木八幡のルシャレにハナユラ市でご一緒した「えみおわす」の水田順子さんの個展を観に行く。麦酒を飲みポテトのキッシュを食べながら周りを囲むなんともいえない絶妙な色合い(これはもう文章ではあらわせない)の木版画に見とれる。店の雰囲気ととてもあっていていい時間を過ごした。ポストカードを買う。


■途中古着屋に寄り道し駒場東大前まで歩く。日本民藝館ってこの辺なんだ、東大懐かしいな(学生だったわけじゃありません。菊地・大谷コンビのジャズ講義にモグっていたのです)とか言いながら。

井の頭線に乗り吉祥寺に出て、西荻へ。O館に寄るも何も買わず「ムーハン」でチキンライスと麦酒で一息つき、東中野へ。

ポレポレ東中野沖島勲監督『一万年、後・・・・。』を鑑賞。60代の寡作な映画監督がこんな不可解なギミックに満ちた映画を作ったという事実に驚嘆。一万年後という途方もない時代が描かれているもののそこは現代と一見変わらない、むしろ昭和の頃の雰囲気だというのが興味深い。もう一度観たいと思う。一度観ただけじゃまだまだ物足りないすごい映画だった。上映前のホースの演奏は沸騰寸前すれすれを行くような奇妙な感じが相変わらずで実におもしろかった。シャウトが聴けなかったのが少々残念ではあったが。

■上映後、会場でばったり会ったライターのYさんと初めて飲みに行く。一杯のつもりが二杯三杯。興味深い話をあれこれ。深く頷くこと多々。楽しかった。