四方田犬彦『ハイスクール1968』新潮社を読了。夢中になって読んだ『先生とわたし』は著者の大学時代の話で『ハイスクール1968』は高校・浪人時代の話が書かれてある。回想録を読むとやはり自分と比べたくなるもので、いろいろ思い出すこととなってノスタルジックな気分になってしまった。学生運動に関するくだりは実はあまり興味はそそられず、著者が当時触れた書物や音楽、映画に関する記述に私は夢中になった。田村隆一寺山修司、夜の果ての旅、ガロ、現代詩手帖、ATG、三島由紀夫アルバートアイラー、平凡パンチ大島渚…。アイラーと三島は同じ日に死んだっていうのはちょっと驚いた。経済学者の金子勝四方田犬彦が同級生で交流があったてのも、どうでもいいけどおもしろい。最近落ち着きかけていた勉強欲が再燃。

ハイスクール1968

ハイスクール1968