宮崎貴士のアルバム『ASTAIRE』収録の「正しい数の数え方」がとてもいい。岸野雄一の曲としておなじみでものすごく好きな曲のひとつなのだが、この宮崎版はピアノとギターのみのシンプルなアレンジで曲の骨格がよくわかり、これはこれでとても気に入った。


■木曜日、午前中ちょっとしたものを書き、八王子駅から少し歩いたところにある洋菓子店でちょっとした打ち合わせ。9月に日曜市とはまた別のお祭りに参加する予定。詳細はまたいずれ。打ち合わせ終わり、近くの公園で小休憩。肩に何か落ちてきて、見ると、鳥の糞。なにか良いことがあるといいなと思う。


八王子駅前の古本屋めぐり。安価でなかなか良いのを捕まえることができた。吉田健一『ほんとうの話』集英社文庫宇野信夫『話のもと』中公文庫など。途中、モスで小休憩。ジンジャーエールとフライドポテト。八王子のタワレコに初めて入って楽しみにしていたHOSE『HOSE』を買う。帰って一度聴いて感じたのは「のんき」と「まじめ」は共存可能なのだという発見だった。ものすごい怪盤にして名盤。こないだ寺ライブで聴いた曲がたくさん入っていてあの日が甦った。あの叫びもまた聴けてうれしい。


■立川をふらふらし物欲をかきたてられて国分寺に帰ってくる。なんだかやけになって焼肉屋で腹一杯食らい、犬童一心監督の『メゾン・ド・ヒミコ』を家で観る。突然ストーリーとは隔絶された形であらわれるダンスシーンで思わず落涙しそうになる。ああいう気持ちはなんだろう。好きとかそういうのじゃない。映画の中のダンスに「弱い」のだ。