■日曜日。何も食わずに東京競馬場へ。久しぶり。夏のような陽射しがうれしくてテンション上がる。ちらし寿司食べてTくんと合流しフラフラしながら馬券買ったりビール飲んだり。一年で一番盛り上がり、一番混む日本ダービーの開催日。皇太子と首相が来ていた。君が代の時に皆静かになるのにはびっくりした。なにはともあれあのような祝祭空間で私は調子に乗っていつもより大胆に馬券を買ったがまったく当たらず。しかし清々とした気分。世の中には金が増えていくのが気持ちいい人と金が減っていくのが気持ちいい人と二通りあるのではないか。私は貯金というものができない。



■昨日、日曜市用に大量に仕入れる。そして自分用にもついつい買ってしまう。現代詩文庫の『白石公子詩集』を帰ってきてひらくと巻末に坪内祐三の解説が収録されていて思いがけないうれしさを噛みしめながら読む。その流れ(坪内氏の解説はエッセー集『ブルー・ブルー・ブルー』収録のもの)で詩ではなくエッセーから読み始める。心の揺れを情緒的過ぎずに淡々と語る「市ヶ谷抄」でいっぺんに彼女のファンになってしまった。他の本を探してみよう。ひとり好きな書き手が増えることは本当にうれしい。