■帰ってきてコンビニのジャンキーなパンを食べ麦酒。



■木曜日。休日。昼過ぎ出掛けようと思ったら、自転車に不具合がみつかったので近くのスーパーに併設されている自転車屋へとことこ。おじさんがちゃっちゃと直してくれる。とても気持ち良い仕事ぶりだと思う。甦ったかのような乗車感(?)を尻に響かせながらKと小金井公園へ。花見だ。シートをひき弁当を広げ、卵焼きや鰻や筍御飯をつまみながら麦酒を飲む。桜よりもまわりの人々に目が行く。あの集団はどんな集まりか、だとか、あのサングラスの男はあの中ではどんなポジションか、だとかいろいろ話は尽きない。とてもおもしろいが盛り上がり過ぎると良くない。気付かれてしまうから。水筒に入れてきた珈琲を飲みながらちくま文庫『東京百話』に収録されている岡本かの子の『鮨』という短編をKに薦められて読む。鮮やかな筆致にため息が出る。ふと見上げると桜。景色がすこし鮮やかに見えた。


■「en-taxi」はやはりおもしろい。大相撲特集を読んであらためて思ったのは、相撲はやはりスポーツではなくて芸能なのだということ。だからこそおもしろいのだということだ。村松友視(「視」の本来の表記は「示」に「見」)の文章で知ったことだが、行司は勝負があきらかに引き分けであっても「引き分け」すなわち「同体」という軍配をあげることはできない。どちらかの力士に軍配を上げなくてはいけないのだ。


■弟からLAMYのサファリをもらう。初めての万年筆。なにか書かねばと思うのだ。