■日記を書こう、という気分になったことは幾度とあった。酒を飲んで気分が良いときにそう思う。

■25日の木曜日はKの妹が泊まりに来ていて、ニチニチでKとKの妹、弟に囲まれて飲んだ。かれらきょうだいのなかに入るのは今はもうなにも緊張することなく、とても心地いい。これでもかとたくさん食べる。ラム肉を使った「ネパール揚げ餃子」が無性に好き。最近、食欲がある。この日は家に戻ってからもよく食べた。渋谷のVIRONで買ってきてもらったブルーチーズと胡桃と蜂蜜が入ったパンは最高だった。麦酒と紹興酒をたくさん飲む。飲むと頻尿になる。麦酒を飲むと頻尿になるのは坪内祐三もおなじらしい。最近買った『酒日誌』に書いてあり、ぼくはうんうんと頷いた。混雑するコンサート会場では麦酒を飲むのが気が引けるというのは僕もいつも考えていることなのだ。この『酒日誌』一気に読むとまるで酩酊したかのようなクラクラ感。とても心地いい。が実際は自分が飲んでいるわけではないのでアルコール欲が猛烈に湧いて、昼間出勤前に読むとつらい。ひとつ原稿を書き終わり、新しい原稿に取り掛かるまえに気分を変えるために酒をあおるツボちゃんが素敵。そして羨ましい。

酒日誌

酒日誌


■ああそういえば、いつか、いつだったか、その前の木曜日かな。友人夫妻(籍は入れてないけどそんなようなもん)のお宅にお邪魔する。西荻窪駅から20分くらい歩いた閑静な住宅街にあった。他人の家に行くのはそういえば久しぶりだった。それがとても新鮮で刺激的。新しい場所には新しい発見があるんです。手製のきりたんぽの入った鍋で宴会。久しぶりに日本酒(神亀)をたくさん飲み酩酊。みんなお猪口でちびちびやっているところを私だけコップ酒でぐいぐいと。帰り道、立ち寄ったコンビニで連れのKをふざけて突き飛ばしたら実は赤の他人で恥をかく。


■ああ今夜も酔っ払い。駅前の安居酒屋で麦酒をぐいっとやって家で『寺内貫太郎一家』を観ながら、大好きな信州の日本酒「真澄」に舌鼓。すっきりとした味で何かをしながら呑むのにいい。『寺内〜』はもう「第30話」を超えた。役者ひとりひとり誰をとっても見所満載だがやはり樹木希林(当時の芸名は悠木千帆)に目が行ってしまう。当時30代前半なのにお婆ちゃん役で違和感なしはすごい。


小島信夫『女流』を読了。


■そういえば聴きたかった(最近そういうのが多い)Lennie TristanoのCDをユニオンで購入。

鬼才トリスターノ(完全生産限定盤)

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