四月か…

佐々木敦の日記が再開(か?)されたようで、うれしい。


■日曜日、満開の桜並木で煌びやかな国立駅から伸びる大通りを歩く。午前中の散歩は久しぶり。腹がへってカレーを食べて、オープンカフェで桜の花びらが降ってくるテーブルで珈琲。人が多く賑やかでお祭り気分で楽しんだ。

■駅前のM書房で三冊購入。末井昭素敵なダイナマイトスキャンダル北宋社300円、小沼丹『清水町先生』ちくま文庫340円、寺山修司 虫明亜呂無『対談競馬論』ちくま文庫270円。

■そして競馬へ。結果は負け。着いて割りとすぐに1レース当てたがそのあとさっぱり。負け。まあ悔しいがそういうものなのだ。そう勝てるものじゃない。でも行く。だって遊んでるんだもの。馬券が当たって儲かることはおまけみたいなもので、予想の当たり外れで一喜一憂したり、競馬場にいる人間の顔を眺めたり、もちろん、レースそのもののおもしろさとか、そういう楽しみのために競馬場に足を運んでいるのだ。


■そういや何日か前に外出時に持ち歩いていた洲之内徹『きまぐれ美術館』を読了した。芸術新潮に連載していた同名のシリーズをまとめたものであるが、いわゆる美術批評とは程遠い文章である。洲之内徹という人の生き様が、それぞれ紹介される絵との出会いや画家との出会いについてのエピソードを通して生々しく語られる。まるで私小説のようだと味わいながら読んだ。だからこそ紹介される絵も強いインパクトを持ってこちらに迫ってくる。洲之内の絵に対する愛情とその絵がどこにあろうと探して観に行く行動力には恐れ入る。いやあ、おもしろい!