スイミング・プール
■夜、自宅でフランソワ・オゾン監督『スイミング・プール』を観る。フィクションの怖さ、というか、自由な様を最後にまざまざと見せ付けられる。意表を付かれ「やられた!」という感じだ。重たいバッグを担いできて、ところで、何が入っているのだろうとバッグを開けて中を確認すると何も入ってなかった、というふうな肩透かしを食らい、痛快な映画だった。だが、残っているのはそれだけじゃない。現実感が希薄な様々な細部だ。女の裸と太陽の光が僕を魅了した。
■午前中、歯医者へ行く。いつものようにちょっと固くなりながら。治療の合間に初めて歯石を取ってもらった。これはいい。痛気持ち良い。
■荻窪駅の立ち食い蕎麦屋で朝食を済ませ、ブックへ。12時過ぎ。この時間に行くことはめずらしい。新鮮な気分で店内を徘徊。しかしウンコがしたくて落ち着いて棚を観ることができず早足で眺めたが収穫あり。105円の棚から内田百輭『御馳走帖』、『ノラや』以上中公文庫、『古里を思う』、『新方丈記』以上福武文庫、川上弘美『センセイの鞄』文春文庫。