笑ってしまう

■何度も目を覚まし何度も眠るが続かない。そんなこんなの目覚めは最悪で、ぼんやりとしたまま布団から出る。

■昼過ぎ、今日も例によって競馬へ。まったく当たらず、財布の中身もなくなるし帰ろうか、引き際が肝心だなどと思案したものの最終レースの出馬表を眺めると「これはいけそうだ!」という閃きが到来したので馬券を買い、財布の中身を空っぽにする。これが当たらなかったら暗い日曜日になっただろう。が、閃きは本物であったようで阪神、中京の最終レースを立て続けに当てる。中穴で配当もそこそこ良く、黒字で競馬場をあとにする。当たった時、他人に聴こえるように「よっしゃっ!」と言っている自分に気がつき苦笑。嫌な奴だ。


■吉祥寺で友人と待ち合わせて久しぶりにくぐつ草へ。カレーを食べる。口に入れた瞬間玉葱の濃厚な甘味が広がるのに、後味はスパイシーで辛い。という不思議な味。口に楽しい。美味しい。店員のXから麦酒を差し入れてもらう。


■阿佐ヶ谷F舎へ。友人である店主は外出中で残念だった。あれこれ古本ばなしをしたかったのに。保坂和志がどこかで読んでいると語っていたバージニア・ウルフの『灯台へ岩波文庫古井由吉『雪ノ下の蟹 男たちの円居』講談社文芸文庫を買う。奥さんに「彷書月刊」見ましたよ〜、と言うのを忘れた。


■久しぶりに阿佐ヶ谷ブックに足を伸ばす。文庫で良いものはなかったものの、均一ではないが現代詩文庫を見つける。ブックで思潮社の現代詩文庫はあまり見ない気がする。『吉野弘詩集』、『寺山修司詩集』、『続・寺山修司詩集』、あと国文社の現代歌人文庫『寺山修司歌集』を買う。寺山、実はほとんど読んだことがない。なんか当たり前(?)過ぎて敬遠していたのだ。読まず嫌い、だったのだ。これを機に読んでみようと思う。歌集には塚本邦雄の寺山論が!

■「てらやまろん」を変換したら「寺やマロン」とでて可笑しかった。

■古本屋巡りのあとは終電まで飲む。終電逃しそうになって慌てて店を出て走る。気分が良いから走りながら笑ってしまう。