人間は誰でも屁と同じように生まれたのだと思う

■↑という言葉で始まる深沢七郎の『人間滅亡の歌』を外出したときの読書用に鞄の中に入れる。その前には何を持ち歩いていたのかというとそれも深沢七郎の本で『妖木犬山椒』という。読み終えた。表題作のほか短編が八篇収録されていてどれも面白かったのだけれど、最後に入っていた「戯曲 楢山節考」は大好きなあの「楢山節考」の読書体験が蘇ってくるので格別だった。雪が降らないかな。


民俗学といったら僕にとっては南方熊楠でもなく柳田國男でもなく深沢七郎だ。民俗学的なもの感じると言ったほうが適切だがそんなことはどうでもよろしい。


■余談ですが、かの三島由紀夫深沢七郎小島信夫の小説がわからなく気味悪く感じたというはなしがあります。