馬がパッカパッカ

■昨日は日曜日恒例の競馬へ。東京開催なので久々に府中競馬場に赴く。走っている馬を目の当たりにしながら馬券は当たらず。まあこんな日もあるか、ここのところ良い思いしてるしな、と半ば諦めて最後のレースを眺めていたら馬券的中。ちょっと最近調子良すぎじゃなかろうか。そのうちガクンと来そう。


■夕方、開店早々の客が誰もいないニチニチへ。気が置けない間柄である友人2人とカウンターに並んで気持ちよく酔う。二次会は麦焼酎やアイスやコンビニ菓子を買い込んで我が家へ。昼間食べ損なったおにぎりを皆で頬張りながら話したことは何だったか。すっかり酔っ払っていたようで憶えていない。ピチカートの『マジックカーペットライド』を小西康陽が歌う映像を観ながら皆でしみじみしたことを憶えている。

■2人を駅まで送って、家に帰ったらぶっ倒れる。


■二日酔いを伴って起床。それにしても雨には参る。こう続くと洗濯物が溜まって仕方がない。


■そういえば最近保坂和志の『書きあぐねている人のための小説入門』を読み終えた。あえて分かりやすく単純に話を進めるところが多々あり、やや腑に落ちない点もなくにはなかったが、それはああいう体裁の本なら仕方がないことだろう。そういう窮屈さを除けばおもしろかった。氏の小説を書く際の作法、姿勢、小説観がわかり、今まで読んできた保坂本を思い出し、そういうことだったのか、と合点がつくことしきりだ。引用されている作品はベケット小島信夫マルケスなど保坂読者だったらお馴染みの面々だったりするが、「会話を書く」ことは会話がなされる空間を書くこと、の例としてトルストイの『アンナ・カレーリナ』を引用していて、僕はトルストイなんてひとつも読んだことがなく、またこれから読むこともないだろうと思っていたが、その引用を読んで興味を覚えた。

テクニックというのは自分を助けるものではなく、自分を別の次元に連れて行くものだと理解する必要があり、その観点でのみテクニックは意味がある。

と云う部分に線を引いた。


■夜、冷える。