休日

■昨夜は何をしていたかといえばやっぱり飲んでいて、枝豆と冷奴をつまみにXと本の話、主に色川さんと保坂さんについて言葉を交わす、というよりも僕が彼らに対する愛情を披露したと云ってもいい。


■起きたのは昼過ぎで、スタートから休日らしい過ごし方で、今日はそんな日だった。先ずは蕎麦を茹で朝食とし(つけ汁に柚子胡椒をいれたら旨かった)、珈琲を飲んだりしていたらいつの間にか3時くらいになっていて、4時までのニチニチ日曜市へと急ぐ。来ているだろう友人はもう帰ってしまったのかいなくて、もう終わる頃だったので閑散としていたのだけれど、久しぶりの店主に会釈をしてシソのジュースを一杯もらって店を後にする。このジュース、夏の暑さに堪えている僕にはぴったりの飲み物でごくごくと美味しく飲み干し気分は爽快。一気に古本屋巡りの欲が湧き上がる。


■中野、荻窪と巡ったがほとんど成果はなし。でも読みたかった保坂和志の『草の上の朝食』を買えたからまあ良かった、ということにしておく。


■喫茶店に入って、読みかけの保坂和志『季節の記憶』を読み終える。主人公の僕は何か問題にぶつかるととにかく誰かしらと対話をし、思考をする。その様子が延々と書かれていて、自分自身が対話しているような気分になり思考せざるを得ない妙な小説であり、面白く読んだ。僕の中では今のところ保坂氏の中では最高だ(読んだのは、『プレーンソング』『残響』『この人の閾』だけでこれが4冊目だけれど)。4つの作品を読んできて、保坂氏というとどうも「猫」のイメージがあるけれど、「植物」に拘っているなという印象を持っている。とにかく『季節の記憶』には様々な思考が描かれていて、それが僕にも考える契機を与えてくれる。誰かと話をしたくなるところが良い。作者はこの作品に自分自身が日々思いを巡らしていることを詰め込んでみようと考えたんじゃなかろうか。

■あと、単純に小説の舞台である鎌倉に行きたいと思った。住みたいとも思う。


■夜は前のバイト先の飲み会に参加。久しぶりに会う奴らばかりだが変わってなくて、積もる話を披露するわけでもなく働いていた当時と同じように飲む。そういう雰囲気が実に愉快だった。


■いつのまにか僕が下ネタの帝王みたいな存在になっていて(まあ自覚はあるけれども)、がんばってしまった。