「バ  ング  ント展」

■きょうは暑い日でした。出掛ける午後二時頃の日光は強烈でこたえました。老人のように日陰を探り探り歩いたのです。

■遅くなってしまった今日初めての食事は老舗の喫茶店ロージナにて夏野菜のカレーをいただきました。トマトの酸味、パプリカの甘さ、オクラの青い味が、減退気味の食欲を見事に復活させてくれます。ここはそのレトロな店内の雰囲気もさることながら、ランチの量が多いことでも有名で、何度訪れてもそのボリュームを目にしたとたん驚きと戸惑いを禁じ得ませんが、そんなことは心配御無用、ペロリと自分でも驚くほどのペースで平らげてしまいました。普通のカレーの二杯分は確実にあると思われます。

■食後の珈琲をゆっくりと味わう昼下がりの喫茶店はそこにそのシチュエーションでいるというだけで満足してしまいそうな強烈な効果(「癒し」という言葉をなるべく使いたくないのですが、そういうことかもしれません)があり、トロンとそのまま眠りたくなりました。


■でも今日は六本木に行くのです。飴屋法水さんの「バ  ング  ント展」のために。
ここでの展示のことについて詳しくは書くことはできない。ぜひ足を運んでいただきたい。あなたがそこに行って作品に触れることを強く望む。

7月29日(金)〜8月21日(日)

六本木P-HOUSE

「バ  ング  ント展」


参加

ア ヤ   ズ/展示

オ トモ シヒ /音

サ ラギノ /文


入場料/1200円(1ドリンク付き)

会期中無休 午後1時〜9時


東京都港区元麻布3-1-35 c-MA3レジデンス B2F

TEL:03-3403-6678

http://www.phouse-web.com/

気になった方は参加者の大友良英氏のこの日記も参照。

http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/20050728

それにしても、詳細はオープンまでかけないけど展示やばい。まじやばすぎる。(ちょっとフライングして書いてしまったので、大至急訂正・・・汗&土下座)かつてやったパブリックザーメンにしろ、血液交換プロジェクトにしろ、信じられないくらいヤバイこと危険なことを飴屋さんはいつも平気でやってしまう。まったく〜。でも、こういうのこそが本物のパンクとかノイズなんじゃないかなって思うのだ。すごいよ、ほんと。


■とにかくはしゃいでしまった。そういう展示に出会うことはそうないことだったので嬉しかった。熱中症気味で具合が悪かったのだけれど会場に入ったとたん吹っ飛んでしまった。

■大まかな感想を言うならば、「ある/ない」、「いる/いない」という存在に関する問題について身をもって考えさせられた。とにかく行かないことには何も始まりません。

■なんといっても先ず単純に楽しいです。だから是非。


■帰り道新宿のタワレコに寄って『ECDVD』を買おうと思ったがなくてがっくし。再プレス希望。まあまだ探す余地はあるのであきらめないで探してみよう。


■それでなんとなくルミネのブックファーストへ。もともと青山ブックセンターが入っていたところで、店が交代した当時は棚をそのまま使っていたのだが、今日行ってみたらレイアウトが一変していて驚いた。まさにブックファースト色になっていて、その色は何かと考えたら、棚の高さにあるのがわかった。青山ブックセンターに比べてとても棚が高いのだ。故に圧迫感はあるが、他人(特に店員)の目を気にする必要が少なくなるのでじっくり本を見るには良い。久しぶりの新刊屋ということもあって長居してしまった。深沢七郎の未発表原稿を掲載した本が最近出たのを初めて知ったり、Xと本についてあれこれ話していたら過ぎる時間はあっという間であった。


■国立に戻り居酒屋で麦酒片手に今日一日を反芻し酔う。

■そういえば、昼間、駅前のM書房で中公文庫の福田恆存『作家の態度』を買いました。横光利一の項が気になって。