シコふんじゃった

■いつものように宮沢章夫さんの日記をチェック。タイトルは「文芸誌を読む」であった。なんという偶然だろうか?僕の昨日の日記もまさに文芸誌のことを語った。驚いたが何だか嬉しい。おこがましいにもほどがあると言われるのを承知で書くが、宮沢さんにはシンパシーを感じている。毎日、日記を読んでいてそのような想いを抱くようになった。今、詩に興味があること、青山真治さんに好意を抱いていること、坊主であること、など、とにかく日記を読んでいてうんうんそうだよなと納得し通しである。


モスバーガーでナンタコス。夏の到来を垣間見る。

■吉祥寺、F書店でトーマス・マン『詐欺師フェーリクス・クルルの告白』を買う。新潮文庫の復刻シリーズは気になる作品ばかりだ。


■今、読書欲が盛り上がりをみせている。とにかく読みたい。保坂和志福田和也の対談を読んでその想いが一層強くなった。


■昨夜、というか早朝だが、寝る前に久しぶりに創作。「入れる」だけじゃなく「出さ」なきゃな。


■Xとビールをたくさん飲んで帰宅。今も酔っ払っている。なぜか無性に周防正行監督の『シコふんじゃった』が観たくなりレンタルする。すごく久しぶりだが、むかし、小学生の頃か、僕はこの映画をビデオに録って何度も観た。ストーリーも台詞も大体覚えているが、今夜も同じところで笑い、同じところでぐっと来た。大学の話であるから、大学生を経験した(挫折しましたが)僕にとっては新たな発見も当然あった。同じところで笑うという事実と時間が経った故の新たな発見、このふたつの発見が嬉しい。実は少し、今でも笑えるだろうかと危惧したりもしていた。この中の竹中直人の面白さは恐いくらいだ。僕はああいう「動きの笑い」がとても好き。きっと幼少のころ夢中になって観ていたチャップリンの映画の影響だろう。

■もちろん、脚本の面白さもある。ひとりひとりの登場時のキャラクター設定が極端だがそれが良い結果につながっている。つまり終盤のキャラクターの変化に敏感になり、ついほろりときてしまったりする。

■身体の動きには嘘がない。風化がない。いさぎよい。