鳥の本

■ホームレスのおじさんが店に現われ、鳥の本はあるか、と云う。聞けば、親鳥とはぐれたメジロがなついていて世話をしているのだと少し照れくさそうに云った。


■沖縄に滞在中の友人から2枚目の葉書が届いた。うれしい。レタスチャーハンを食べてビールを飲みながら返事を書く。


織田作之助夫婦善哉』を読む。粋な関西弁が軽妙でサクサク読む。旨そうなものがたくさん出てきくるので腹が減る。自由軒のカレーを一度でいいから食べてみたいものだ。雑誌『太陽』の94年10月号「特集・作家の食卓」の織田作のページで僕は何度そのカレーの写真を見つめたことか。この号は大好きでいつも本棚の取り出しやすいところに置いてあり、ことあるごとにパラリとやっている。石川淳は毎夕食に600gの牛肉を食べた、とか、吉田健一はビールが生温くなるとすぐに取り替えるなど、作家の食に関するエピソードが盛りだくさん。