帰り道

■特別快速に乗り換えると、目の前に高校生くらいの男子二人組。イヤホンによって連結されている。つまりは一組のイヤホンをそれぞれの片方の耳にはめて同じ音楽を聴いているのだ。こういう場合は普通、どちらかが聴かせたい音楽があって、無理やり耳にはめられて聴きたくもない音楽を聴かされ表情を窺われて感想を求められるという厄介なものだけれど、二人はそれぞれ携帯をいじっていたり漫画を読んでいたりとお互い言葉も交わさず、そ知らぬ顔で連結されているものだから、妙に可笑しく愛らしい。
駅に着き扉が開き一人が歩き出したところ、もう一人がボーっとしていて引っ張られ、こちらはすこぶる可笑しかったのだけれど、それでもお互い表情を崩さずまたイヤホンをはめ直して二人並んで歩いていったので、さらに気分が緩んで浮かれた気分で家路に着いたのでした。


■それにしても電車の中で携帯をいじっている人が多い。
自分もするので文句は言わないが異様な光景だ。
みんなおむすびを食べているんだと想像して眺めてみると相当おもしろいです。
今度試してみてください。