ロージナ

休日。
久しぶりによく寝た。目覚めたらタモさんが仕事を始めていました。
国立の老舗の喫茶店「ロージナ」にてキーマカレーとサラダと珈琲のランチをいただく。
トマトベースのさっぱりしたカレーでぺろりと平らげる。ここの珈琲は僕の好きな酸味が少なく苦味が強いタイプで大満足の朝食となった。
そして、東大で授業。マイルスをじっくり時代順に聴かなければ。
夜、阿佐ヶ谷へ赴き、G舎という古本屋へ。たくさんの欲しい本に囲まれて選んだのは深沢七郎笛吹川』。昭和33年の初版本だ。前に来たときに迷い、でもそのときは買わずに店を後にしたのだが、やっぱりそれからというものなんとなく気になっていたのだった。
それから今度は三鷹に出てS堂。ここは絵本が豊富でなかなか新鮮。店内に山本忠敬さんという絵本作家の方の作品が展示してあって、初めてなんの情報もなしに拝見し、無意識のシュールレアリズムを感じ、感銘を受けポストカードを三枚購入。僕はまめにポストカードを買う趣味はないので、余程、気に入ったのだろう。前から探していた金井美恵子『文章教室』*1のハードカバー初版と尾辻克彦『父が消えた』*2(「ちちがきえた」を変換したら先ず「乳が消えた」と出て、一瞬すごい喪失感を味わいました。)を購入。
嗚呼、積読祭り…。
夕飯は近所のラーメン屋で濃厚な豚骨スープと餃子をいただいて帰宅。
レンタルしてきた小津の『東京暮色』をうとうとしながら鑑賞。ところどころ抜けているのでなんとも言えないが、今まで観た小津作品(『戸田家の兄妹』『父ありき』『晩春』『麦秋』『お茶漬けの味』『東京物語』『早春』)の中では異質な感じを受けた。深刻さや解決感のなさが際立っているように思う。まだまだ観ていない小津作品が残っている。楽しみ。

*1:

文章教室

文章教室

*2: