ラーメン

バイト後、今夜もふらりふらりとO館。閉店までの一時間じっくり眺めて、澁澤龍彦『ねむり姫』*1坪内祐三『古くさいぞ私は』*2を購入。国立に着いて珍しく近所のラーメン屋に行く。
ここのいろんな味のする濃厚な豚骨スープの具沢山のラーメンは今まで食べた中で一番美味しいんじゃないかと思うほどだ。
とは言うものの僕は人よりラーメン屋に行くことが少ない。周りに好きな人はいないし、麺類が食べたくなったら蕎麦屋の暖簾をくぐることが多い。だから、まだまだ僕の知らない美味しいラーメンは山ほどあるだろうとも思う。まあ、美味しいラーメン屋が近所にあるっていうのが良いじゃあないか。
色川武大阿佐田哲也エッセイズ〈1〉放浪』*3読了。純文学では「色川武大」、麻雀小説では「阿佐田哲也」、と名義を変えて執筆活動をしていたわけだが、文章から滲み出るものは一緒だ。登場する人々を一様にどこか魅力的に描くのは、氏が生涯持ち続けた劣等感のせいであろうか?とにもかくにも、鋭い審美眼を持っていて、やさしい文章を書く人だ。
創作進まず。気が付いたら今日買った坪内氏の本をパラパラしていて、また、風呂を溢れさせてしまった。息遣いが感じられて隣に座って話を聴いている気分になる好きな文体だ。主に本についての雑文集。久しぶりに神保町に行きたくなる。


訃報
吉祥寺で何度か見かけた。
一度コンサートにも行った。
歌うように話し、話すように歌う人だった。
系図』というアルバムを一時期よく聴いていた。
最近は聴いていなかった。正直、頭から離れていた。
けれど、やはり、悲しい。
冥福を祈るため、久しぶりに『系図』をこれから聴こう。

高田渡さんが、4月16日(土)午前1:22、北海道釧路市内の病院にて心不全の為、亡くなられました。

*1:

ねむり姫

ねむり姫

*2:

古くさいぞ私は

古くさいぞ私は

*3: