■木曜日、昼の予定がなくなってしまったためふらりと駅(国分寺)の向こう側を散歩。こういう時間はやっぱりいいと思う。気持ちがなだらかに平らになって肩の力が抜ける。
  
  

■「アドリブ」という美容室があった。いきおいで変な髪形にされそうである。


■駅前の小さな本屋のカバーのつけ方がすごくきれいだとKから聞いたので行ってみる。腰の曲がったおばあさんが紙に鋏で切れ目を入れて丁寧に二三分かけて付けてくれた。レジの前でおばあさんの手つきをじいっと見つめる私。辻原登『枯葉の中の青い炎』新潮文庫を買った。いとうで松崎天民『銀座』中公文庫も買った。巻末の「銀ぶらガイド」と題されたむかしの銀座通りの店舗案内、当時の広告が掲載されていてとてもたのしい。


■夜、吉祥寺に出てKとMといせやへ。初めて二階に通されて嬉しかったそこは合宿所の食堂を思わせた。畳敷きの大広間で舞台もある。いままでいろいろな兵どもがここで大酒を飲み、暴れたんだろうなということが容易く想像できる雰囲気。夜中、亡霊たちの大宴会が繰り広げられていることでしょう。

■Tくんにダメもとで来ないかと電話したら「ボンジュール、行く行く」と軽い返事でやってきた。そのフットワークの軽さに感動。二軒目に移り、終電近くまで飲む。